地図とチケットの印刷は前日までに済ませておくべきだった。コンビニに寄る暇もなく最寄り駅へスーツケースを転がす。この日のためにあらかじめネットで買ったサンリオ万博コラボTシャツが早くも汗ばむ。在来線に乗り東京駅へ。
始発の新幹線、のぞみ1号。N700Sのグリーン席で岡山県産シャインマスカットのシンカンセンスゴイカタイアイスにスプーンが刺さりもしないのに懐かしさを覚えつつ、大阪の地に胸を膨らませる。
新大阪からは大阪メトロ御堂筋線で本町(ほんまち)、そこから同じ大阪メトロの中央線で万博会場東ゲートのある夢洲(ゆめしま)へ、というのが地下鉄ルート。直行バスや桜島からのシャトルバスで西ゲートへ行く手もある。バスも大阪メトロが運営している。
御堂筋線まで万博仕様の看板が案内してくれるので、迷うことはない。そういえば東京に比べて頭上の案内の文字が小さいかも?と思うなどしつつ改札に到達。新幹線車内で大阪メトロのアプリ内で購入した大阪メトロの48時間券を有効にし、いざ顔認証ゲートへ。事前に顔の登録も済ませてあるし、この新しい体験に回りもさぞびっくりや、知らんけど、と考えながらゲートを通ろうとするも通れず。マスクのせいかな、と思いマスクを外して・・・通れず・・・。仕方なくいつものタイプの改札へ。代替手段であるQRコードを取ってつけたような読取口にかざすと、今度は無事通れた。福岡市地下鉄をクレジットカードで乗ったことはあるが、QRコードで改札を通るのは何気に初めてかもしれない。
ホームに上がるとたくさんの人。観光客に容赦のないラッシュアワー。ここで万博の案内を見失い、どっちに行けば良いのか一瞬戸惑った。正しくは千里中央改め箕面萱野方面じゃない側。片手でスーツケースの取っ手を持ち、もう片方の手でドア付近の壁を掴み背中と尻で押し込む。新大阪から本町は5駅。梅田も含まれる。電車の揺れと止まる度に起こる激しい人の波に早くも困憊。そういえば昨日あんまり寝てなかったっけ。
本町の乗換は特に問題なく、荷物を預けるべくホテルの最寄り駅へ。大阪メトロの車内で48時間乗車券の顔認証改札の利用の項目を有効にしないといけないことに気づき、今度こそと思ったが顔認証ゲートのない改札口。そんなぁ・・・。
荷物を預け、逸る気持ちを抑えつつセブンイレブンで地図とチケットを印刷する。地図は公式のものとXでよく見るものを両方印刷した。チケットは携帯電話が壊れた時用。結論から言えば印刷したチケットはあまり使わなかった。予約欄が表示されて、そこに当日予約分を書き足したりはした。スケジュールアプリの方がいいかもしれない。セブンイレブンに近い方の改札口は顔認証ゲートがあり、マスクを外して恐る恐る進むと液晶にはグリーンのチェックマークが。偉大な一歩を踏み出した。
長年の眠りからようやく目覚めた夢洲駅。改札階に上がると大きなディスプレイが。オフィシャルストアのグッズを買え圧にいきなり晒される。改札に板や時計を翳す前時代の人々を横目に顔認証ゲートを優雅に抜け、エスカレーターで上っていく。Welcome to EXPO2025の文字に絶好調になった。刻既に9時46分。9時予約としてはぎりぎり。
急がないと10時の時間帯の人が来ちゃう、というなか、地面に描かれたID−通称こみゃく−たちに惹かれ写真を撮りつつ東ゲートの行列へ。並んだ葉いいがなかなか進まない。横に目をやると、児童や生徒の団体が次々と抜けていく。学校の行事で来られてうらやましい限り。続々と日本の未来の原石が転がり込んでいく一方でゆっくり待つ。騒がしいと思ったら人が倒れてたりして4月にしてこれだと夏が怖いな。
指示に従いかばんから水筒やタブレットを取り出す。丁寧な検査。速度と精度がトレードオフの関係であれば致し方ない。検査を終えてチケットを翳すといよいよ入場である!
遠くに大屋根リング。進むといらっしゃいませのミャクミャク像が。万博に来た実感が増す。とりあえず歩く。個性的な建物の数々に惹かれながら歩いているとハイジが。スイスのナショナルデーだったらしい。
イタリア館横の屋台でご飯を買う。自分が中学の時に親に連れられて行った愛・地球博では2日連続同じレストランに並び、同じメニューを食べた記憶が強烈に残っている。食い倒れの街・大阪で初手イタリアンは上々の滑り出しだ。
床振動の方。あれ、私が見たかったの違うやつだったな。まめぐの方見たかった・・・。というのに終わってから気づいた。
部屋の四面に映像が流れ、床が振動する。途中ナビゲーターが煽って跳ぶところもあり。
壁毎に違った映像が見られるらしく、別の視点で見ると面白いらしいが、何回も同じパビリオンに行けるかは微妙だ。
あらかじめ個別アプリで取れてた。人気沸騰のコンテンツ。最初の部屋に入るまでが長い。最初はシアタールームで動画を見せられる。その終わりに画面が!!ファルネーゼのアトラスの登場。圧倒的存在感。その後キリストの埋葬がある部屋へ。ローマ法王が亡くなったため、花束がいくつか置かれていた。
特許コーナーを抜けてレオナルドダヴィンチの直筆メモ。会期の前後半で展示されるものも変わるらしい。
2階にエレベーターで行く待ちが長く、行った先の庭園もいまいちなのでここら辺工夫すれば回転速くなりそう。頻繁にフィーチャーする地方が変わるレストランも気になる。 帰りは階段なのだが、下りた先にある売店はまだ開店していなかった。
くら寿司を目指す。西側で遠い。途中ガンダムパビリオンを通り、売店にも寄った。もう整理券は配布済みで断念。アリーナmatsuriで休憩。乾いていたのでごろごろできた。
上では野菜が栽培され、下の水槽では魚が養殖されているカルパッチョマシンが目を引く。本編の前に、お腹が空いたので併設された売店に寄る。ちなみに、ここのビールは安いらしい。最高級淡路サンドにひかれつつも、選ばれたのは海賊サンド海の宝〜海老ふらいタルタルサンド〜でした。
幸運にも当日の予約で取れたので、リボーン体験をやった。チップの入ったリストバンドを巻く。最初にブースで体のパラメータをいろいろチェックされる。肌のハリや髪質、歯並びなど。カラダ測定年齢が実年齢を8歳上回っていたのは大変遺憾。その後エレベーターで上の階へ行くと、「ミライのじぶん」が提示される。その次のセクションから様々な体験をしていく。体質に合わせてサプリがもらえたり、コスメもらえたり。
最後はパレード。将来の自分の顔のアバターが踊ってる映像を見せられる。体験の数で未来が変わるようだ。結構盛りだくさんで体験できなかった内容も多かったので、時間に余裕があった方がよい。
入場するときにガンダム枠の開放が。アクセス。○!!しかし、枠が近くて取れない。とほほ、となりながらコンセプトムービーの間へ。3部構成のメインは第2部のPerfumeちゃんの新曲動画。吹田の万博記念公園から次世代ネットワークIOWNで映像やセンサ情報を伝達してリアルタイムで伝送したイベントの再現。映像自体はYouTubeに上がっているのだが、NTTパビリオンではメガネを利用した3Dになっている。加えて振動が床から伝わる。Perfumeの3人の拍のずれなさが体感できる。再現なのでIOWNがどうということはないのだが、何かIOWN使ったイベントがあるといいな。
そして第3部では一人一人ポージングをして写真を撮られ、それが動き出す。や、これさっき見たやつ。年齢はアップとダウンとあったが、再度のアップ。
夜は空いててスムーズに入場。建物もライトアップされて映える。ブランドに興味がなくてもわかる有名ブランドの部屋がいくつも。あとロダン。
遅めの晩ご飯。
ほぼ最後まで居た。
ゲート近くに行列が出来ていた。通期パスの割引券をもらって出た。通期パス6000円(2割り)引きは大きい。
さぁ、帰って明日も楽しむぞ。と思ったら地下鉄が動かず。近くの駅で車両故障。長時間動かないのでしびれを切らした同行者が歩いて舞洲方面へ行くことを提案。まじかよ。ホームには座り込む大勢の人。ホームへの階段、エスカレーターには規制線が張られ、改札階にも座り込む人たち。それを横目に顔認証ゲートを颯爽通過。
ゲート経由で西へ行こうとしたが係員に止められる。それはそう。だが、東西の行き来は会場を経由しないとわからない。国旗が並んでる方から道路の反対側を歩く。途中西ゲートへ行く道があったが、まっすぐ舞洲へ。次々と横を通過していくシャトルバス。降りしきる雨。携帯電話には運転再開の文字。見事な往復ビンタ。何とか北側に行って同行者がアプリでタクシーを呼ぶ。来た。助かった。
ホテルに戻ったのは23時半。おつかれさまでした。