無力。ひたすらに無力だった。城後のヘディングゴールを除いては。
レギュラー・サブの区別なく、誰が出場しても同じサッカーができると言われた昨年。
圧倒的な実力を誇った川崎すら破る練度の高いチームは過去のものになった。
観戦するのは昨年のリーグ最終戦となるFC東京戦A以来。
冬の契約更改では外国人選手が多く抜け、国内から新戦力が入ってきた。
第1節の試合は新戦力をお披露目したかったのか、交代で入れた熊本選手が宮選手と若干被ったところを抜かれたという印象だった。
今日の試合のメンバーは新戦力とちょっとだけ出場した更改組、スタメンに入らなかったメンバーで構成されていた。
試合が始まるまでは期待していた。始まるまでは。
うーん、つらい。つながらない攻撃、攻めるでもなく奪われるボール、攻め手を無くしてバックパス…。2019年の暗黒時代を彷彿とさせるアビスパが帰ってきた。プレーの拙さにキレる観客。声が出せない時期で良かった。
前半で無得点2失点。失点を抑えて複数得点を狙ういつものサッカーではなかった。2失点とも似たような感じのシュートだったように思う。
とはいえ追いつくチャンスへの期待は後半に託された。まぁ前半と見た目的には変わらなかったように思う。
試合を大きく動かしたのは城後選手が投入されてから。ピッチに入るとたちまち流れる♪Oh My 城後。声は出せないのでドラム
with クラップ。サポーターの応援にも熱が入る。他の選手交代の影響もあってか、動きが良くなったように思う。攻めるアビスパ。ゴール前でやりあい、跳ねたボールを城後がヘディングで押し込む。結果にコミットした城後。そのゴールから一気に空気が変わり、このまま追いつけるんじゃないか、最後まであきらめない、と誰もが思って応援し続けた。しかし、試合終了数分前にゴールを決められ、その空気が終了。惨敗。
試合後、アビスパ福岡クラップで送るところも普段は最後まで見送るが、今回は途中で終わった。
重い帰路になった。
幸い、次の試合は3日後。同日リーグ戦を戦った神戸に対して、体力を温存したメンバーが圧倒して勝ち点3を取る事を期待したい。